ええ。健診車で三重県内の事業所を訪問し、巡回健診を行うのがメインの仕事なんですが、健康診断のニーズは春から秋にかけてが多く、その時期に仕事が集中し、社内スタッフの負担が大きかったので、何とかしたいと考えていました。とは言え、秋から冬にかけては健診の数も減り、仕事量が少なくなるため、単純に社員を増やすというわけにもいかず……。そんな時に、パートタイム型派遣の話をいただいたんです。パートタイム型派遣なら、忙しい時期にだけ、なおかつ日によって違う仕事量にも対応できるという点が、こちらのニーズとマッチして導入に至りました。

おかげさまで、すごく助かっています。導入前は、すべて社内のスタッフでまかなっていたので、忙しい時期は朝から晩まで健診現場に出て、帰ってきてから社内の事務的な仕事をするということで、非常に時間外の仕事が多く、社員にも大きな負担がかかっていたんです。派遣スタッフの方に来ていただいたことで社員の負担が軽減でき、それぞれの担当業務に集中できるようになったことで、年間を通してスムーズに業務をこなせるようになりました。

毎年、健康診断の仕事が忙しくなる4月から12月までの期間限定で、受診データの入力やチェック作業、健診結果の発送業務などをお願いしています。現在は3名体制で、1名は朝9時から昼1時までで週5日、あとの2名は朝9時から夕方5時までですが、基本は週2日と3日に分けてあり、仕事量に合わせて時間や日数の都合をつけていただいています。ワークシェアにより複数体制にすることで、忙しい時の増員や、どなたかの急な欠勤に対するフォローにも対応しやすいというメリットがあります。また、今回お願いしている3名のうち1名の方は、昨年も来ていただいた方なので、仕事内容に関しては熟知されており、他の2名の方にもその方を通して仕事を覚えていただけるので助かっています。

採用に関するコストや手間が省けるというメリットも大きいですね。うちのように期間限定の仕事となると、募集をかけても人の集まりが悪く、採用するのが難しいうえ、ミスマッチがあった場合のリスクも負うことになります。それに比べ、派遣の場合は、最初から希望条件に合った方を案内してもらえるので、ミスマッチのリスクも少ないと思います。直接採用の場合は、せっかく面接までこぎつけても、条件が合わずにダメになるというケースも多々あり、募集をかけてから採用が決定するまでに、ある程度時間がかかってしまいます。派遣の場合は、時間的にも早く対応していただけるのがいいですね。極端な話、急に仕事が忙しくなって、明日からでも人が欲しいという時などは、派遣を利用するのがいいと思います。以前、健診バスに同乗して受付などをしてもらうパートの方を募集したことがあったのですが、その時は朝が早いというのがネックになっていたうえ、時間が不規則で期間も短く、おまけに夏休みにもかかるということで、ほとんど人が集まりませんでした。結局、その時もエンプロさんにお願いして派遣スタッフの方を採用したという経緯があります。人が集まりにくい時間帯であったり、短期間であったりする仕事の場合でも、採用がスムーズにできる点も大きなメリットだと思います。

責任感もありますし、仕事に対する姿勢もしっかりされているので、安心して任せています。お願いしている業務は単純な作業ではありますが、個人情報を扱う仕事ですので、ちょっとしたミスが信用問題にもかかわってくる非常にシビアな仕事です。それでもきっちりと正確にこなしていただいているので、その辺もありがたいですね。

そうですね。仕事のなかで、忙しさにムラがある業務というと、健診部門のほかに経理部門があります。経理の専門知識を持った人に、スポット的に入ってもらうのもいいかなと思っています。また、ワークシェアという観点からすれば、時間とか曜日だけでなく、業務内容によるシェアもいいのではないかと考えています。例えば、健診票のチェック業務と発送業務を分けるなど、ある業務に特化してお任せするというのもいいかなと。そう考えると、業務が細分化しやすい部署でも、パートタイム型派遣の活用チャンスはあると思います。育児休暇や介護休暇など、社員の方の休暇取得中のスポット的な補充にも有効だと思いますので、今後は、そういう形のニーズも出てくるのではないでしょうか。