以前は、パートタイマーといえば全てプロパーで、ハローワークや自社のホームページで募集して、直接採用するというスタイルをとっていました。

派遣には「フルタイム」というイメージがあり、パートタイム型の派遣というものがあること自体、知りませんでしたから……。そんな時、パートタイムを派遣スタッフでというご提案をいただき、以前から募集をしていてもなかなか金融機関の経験者が見つからなかったエリアでオーダーを出したところ、経験者の方をご紹介いただけましたので導入に至った次第です。

プロパーで採用しているパートさんと時給や就業日数の面で若干違いがあったため、同じ職場の中でプロパーのパートさんと一緒に仕事をした時に、その違いを感じて、何らかの影響が出るのではと思っていました。

ところが実際は、そういう声が聞こえてきたのは最初だけでしたね。逆に、事前に人材に関する希望条件を伝え、それに合った方を派遣していただいていますので、仕事面でもスムーズに進めてもらっています。

それはプロパーで採用しているパートの方でも同じですので、とくに心配はしていませんでした。

派遣スタッフの方は、個人情報の取り扱いやビジネスマナーなどの面でも、派遣会社のほうで一定の研修を受けておられるので、仕事に対する意識レベルの高さも感じられます。

また、ほかの企業でお仕事を経験されている方が多いので、他の企業のいいところを教えてもらい、業務の改善に活かせるというメリットもあります。

現在、パートタイムで働いておられる方は全体で60名くらいいますが、そのうちプロパーの方は40名くらいで、残り20名ほどの方が派遣スタッフの方です。

パートの方には、事務仕事など、パート的なワークスタイルでも処理が可能な業務を中心に担当してもらっています。

費用面での問題もありますので、パートの方をすべて派遣に切り替えていくというわけにはいきませんが、必要な時にバランスを見ながら採用していきたいと考えています。

やはり一番のメリットは、希望する職場に、経験者の方を派遣してもらえるので人員を確保しやすいという点ですね。
ハローワークとかプロパーの場合ですと、不特定多数の方から応募がありますが、なかなか経験者の方がいないんです。必要な時にお願いすると、すぐに派遣してもらえるというメリットは大きいですね。
パート型派遣の場合は、金融機関の経験者の方がほとんどで、退職されてからそれほど年数もたってない方が多いので、即戦力としても非常にありがたい存在です。
また、派遣ということで人員の調整がしやすいというメリットもあります。
その点、一定の契約期間が設けられる派遣なら、現場の仕事の状況に合わせて比較的フレキシブルに人員調整ができるという利点もあると思います。

今現在も、総合職や管理は正規の職員で、一般的な日常業務に関してはパートの方に、という業務のすみ分けが進んでいますが、今後はより顕著になっていくと思います。というのも、金融関連商品の規制緩和が進み、業務が徐々に拡大しています。

昨年12月に全面解禁となりました保険商品の扱いを例に申しますと、保険商品の取り扱いに関しては、資格が必要になってきますので、うちの場合は正規の職員が担当しています。

そうなると、当然その分、仕事の量が増えてきますので、保険関連の業務に携わっている間は、派遣の方に従来からの窓口業務とかを手伝ってもらうことが必要になってくるでしょう。

事業の拡大と業務に応じて、正規の職員の業務がシフトした分の仕事をパートの方に受け渡し、補っていくという方向です。正規の職員がやっていた日常業務をパートの方が補完するというスタイルで、段階的に業務拡大に対応していく考えです。

今後は既婚女性の労働力にも期待されているとのこと。
業務拡大のお手伝いができますよう頑張ります。今回は、お忙しい中、どうもありがとうございました。